中古物件を購入する際に気を付ける点

中古物件の中には、売却する中古物件に利用していた個人が売主になる場合や、室内や外装をリフォームして再販売する宅地建物取引業者が売主となる場合、社宅などや資産活用として保有していた中古物件を売却する一般法人が売主となる場合などさまざまです。取引条件は中古物件の売主により異なります。

今回は北杜市の仲介取引で多い、個人が売主の場合、売主と買主の双方が合意すれば、取引の内容はある程度自由に決めることができるのが特徴です。

その際に注意することとしては、ハウスクリーニングや残置物の処分など、物件を購入する方が当然、売主側で行なってくれると思っていることが、実は当然ではありません。しっかりと売主に購入する際の条件として要望をしないと、そのままの状態で引き渡される事も多く、お互いに気持ち良く取引ができるように、お申し込みをされる際はしっかりと要望を売主へ伝えることが良いでしょう。

中古物件の中には、シロアリの被害を受けている物件や雨漏りしている物件、傾いてしまっている物件などさまざまです。また、大きなダメージはなかったとしても、すでに耐用年数を超えてしまっている建材や設備が使用されている物件も少なくありません。ある程度築年数が経過した中古物件の購入を検討する際は、購入候補である中古物件のコンディションを確認する住宅検査（インスペクション）の利用も視野に入れることが大切です。
最近は、宅地建物取引業法の改正により売主が売却する建物のコンディションを確認するための建物状況調査といった調査をあらかじめ行っている場合があります。ただ、売主による建物状況調査が行われていない物件の場合には、買主の費用負担で行われる建物状況調査する事例も増えつつあります。中古物件の住宅検査（インスペクション）を検討する際は、物件を紹介してくれる宅地建物取引業者や、中古物件に詳しい設計士などへ相談してみましょう。

ただ、注意点としては診断の結果によって購入を見送る事も当然ですが考えられます。その場合、調査の費用が無駄になってしまう事や、調査に時間（2週間〜3週間程度）が掛かるケースもあり、結果が出るまで物件の売却を止めることができない事もあります。
依頼をされる場合は、取り扱いをしている業者に状況を確認した上で、判断をするのも良いかもしれません。

一戸建ての中古物件の中には、違法な増築が行われている物件があります。しっかりと届出等を行わず、自分の家なので、生活環境の変化によって特に気にしないで変更をしてしまうケースも多いと思います。建築基準法の規定による建ぺい率や容積率を超過している物件では、そのままの状態では住宅ローンが利用できないことや、違法な増築部分を元の状態に戻さないと住宅ローンが利用できない場合があります。部屋としての利用に違和感がなくても、違法な増築や建築基準法違反が行われていない建物かどうか宅地建物取引業者などに確認しておくことが大切です。

中古物件は新築と違い、経年劣化からリフォームや修繕工事が必要な場合が多い為、選ぶ物件によっては資金計画に大きな影響を与えます。また、検討している中古物件が、建築された時期によっては耐震性にも大きな違いがあります。
中古物件は築年数や築後の経過年数、建物の状態などにより注意しなければならないポイントも違いますので、さまざまな点に注意しながら物件を探してみてはいかがでしょうか。

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